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取組について

地域資源を「地域色=いいイロ」としてまとめ
色と物語で地域の魅力を伝えます

一般社団法人日本地域色協会は、地域が持つ特有の文化や自然環境等の資源を色と色名称と物語で定義した【地域色】にまとめ、広く伝える活動「いいイロ」活動を行っています。この活動が、地域文化の継承と振興および地域社会の発展につながり、各地域の生活者にとって次世代へ継承していくバトンのような存在になることを目指しています。

「地域色」が生み出す価値

地域色は、魅力発信の増幅装置の役割を担います。地域資源の既存ファンに加えて、色やストーリーに共感する新たなファンづくり、コラボする商品やサービスのファンへのアプローチ。「いいイロ」を通じて地域資源の認知、興味関心、応援のアクションを繋げていきます。

「地域色」選定のプロセス

地域色は、色と色名称と物語で定義されます。その選定は大きく分けて3段階のプロセスがあり、地域資源の特性や地域性を考慮した上で、地域プレーヤーと専門家が関わりながら選定を推進します。このプロセス自体が「地域色」であり、この過程の中で地域資源の魅力が顕在化されていきます。

いいイロスキーム

地域色は、様々なステークホルダーとの関わり合いを生み出します。これを私たちは「いいイロスキーム」と呼んでいます。私たちが地域色を生み出した実際のスキーム例をご紹介します。ここでは、複数の地域色をパッケージとしてグループ化した事例と地域色をプロダクトに活用した事例をご紹介します。

いわてのいいイロ発信プロジェクト

「いわてのいいイロ発信プロジェクト」は、平成26年度復興庁「新しい東北」先導モデル事業(復興庁委託事業)のひとつとして実施されました。当協会の前身となるプロジェクトです。

「新しい東北」の柱のひとつである、「地域資源の発信」という視点から、事業モデルの開発を目指すプロジェクトです。岩手の魅力的な地域資源の中から「いわてのいいイロ」を選定し、それらの【色】と【物語】を、広く県内外に伝えることでこの地域の価値を伝え、次の世代へバトンのように継承していく事を目的としました。実際の事業では、【色】【ネーミング】【物語】を、一般公募によって応募のあった中から、事務局や県内外の業界関係者、関係機関による選考と調整を経て12色を決定しました。

このプロジェクトは、色のプロフェッショナルであるDICグループの協力を得て行われました。それぞれのネーミングと物語に相応しい象徴的な候補色の選定をDICカラーデザイン株式会社様と共に、DICグラフィックス株式会社様の「DICカラーガイドシリーズ」の色から絞込み「いわてのいいイロ」として定義しました。

いわてのいいイロCOLOR INK

2019年、岩手県盛岡市にある筆記具のセレクトショップ「pen.(ペン)」さんが、地域色を使ったオリジナル万年筆インク「いわてのいいイロCOLOR INK」の開発と販売によりプロジェクトを普及啓発を行いました。この取組は、地域色のプロダクト活用の第1号プロジェクトです。近年人気が高まっている「ご当地インク」として、岩手県内のみならず、全国や海外のインクファンの注目を集めました。特別色を含む11色が販売され全色完売となりました。万年筆インクの開発は「セーラー万年筆株式会社」。