Colors

南部 くろがね

無骨な中に柔らかな表情を
垣間見せる、鉄瓶の色。
一つひとつの造作に、
釜師の気概が貫かれる。

南部藩主が京都から招いた釜師に茶の湯釜をつくらせて以来、名声をきわめるこの地の鉄器。

南部鉄瓶は、その茶釜を小ぶりに仕立てたのが始まりといわれています。
質実にして、華麗。剛健にして、繊細。
漆による「南部 くろがね」の色をまとった南部鉄瓶が、時折、柔らかな表情を見せるのは茶釜から発した生来の故でしょう。

釜師が心血を注ぐ幾十もの工程を経て、ようやく産声を上げる南部鉄瓶。
手に取った時に伝わってくるのは、モノづくりのぬくもり、そして400年以上に及ぶ伝統の重さです。